江戸小紋を豊富に扱う当店でも、店主一番のお気に入りは藍田正雄氏です。

当店では、藍田正雄氏・金田昇氏・保科信氏・砂田健一氏などの江戸小紋を取り扱っていますが一番在庫量が多いのは、藍田正雄氏の江戸小紋です。藍田正雄氏の技術の高さはもちろんですが、常に意欲的に新しい作品を作り出すその姿勢や伊勢型紙の保護・藍田愛郎氏や菊池宏美氏の後身育成など江戸小紋を後世に残すための活動などに当店の店主は惚れ込みました。

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2016年8月 群馬県高崎市の藍田正雄さんの工房を尋ねて


藍田正雄さんの作品

藍田正雄さんの作品には、様々な技術が詰まっています。代名詞である板引き杢や深山染めの他、型紙を斜めに染めたものや、卵白を使ったものなど常に新しい技術を作り出していきます。

そんな藍田さんの作品をご覧頂けるページを作成しましたので、どうぞご覧ください。
藍田正雄作品を見る


1940年 群馬県生まれ藍田
1983年 日本工芸会正会員
1999年  群馬県指定重要無形文化財保持者 指定
1940年 群馬県で江戸小紋師 藍田春吉の元に生まれ、中学卒業と同時に江戸小紋師としての修行の道を歩み始めます。
決まった工房を持たない『渡り職人』として幾人もの親方・職人の下で技術を磨き、30才で群馬県での工房を構えます。
しかし当時は大量生産が主流となり、いわゆる『職人仕事』は軽視されていた時代、さらにオイルショックが追い討ちをかけます。
長年の修行で磨いた技術には自信のあった藍田さんも例外ではなく、家族からも『ご飯を食べられる仕事をして欲しい』と懇願されてしまいます。別の職を見つけ、仕事場を片付けるも、諦めきれず、最後の一反を持って東京中の呉服屋を回り、たった一軒だけ、藍田さんの小紋に理解を示してくれるお店がありました。そのお店とのご縁から藍田さんの小紋師としての新しい人生が始まり、現在に至ります。
藍田さんはご自信の制作活動はもちろん、江戸時代に使われていた『板引き杢』と言われる技法を開発や、深山染めと言われる技法の復元や、江戸小紋に使われる伊勢型紙の保護、弟子をとり、積極的に技術を伝承するなど、江戸小紋の発展にも尽力されています。


藍田正雄氏とお弟子さん


藍田さんは、江戸小紋の職人では珍しく、複数のお弟子さんがいます。
通常、江戸小紋の職人さんは、家族だけ、もしくはお手伝いさんだけ というところが多いのですが、私が訪問した8月も4人のお弟子さんがいました。今は独立している菊池宏美さんも、藍田正雄さんの元で修行をされた方です。

通常 職人さんは自分の技術が真似されるのを嫌がるため、弟子入りや取材を受けることはあまりありません。
しかし、藍田さんは、『後身を育てないと、江戸小紋の技術が廃れてしまう』という考えの下、お弟子さんを受け入れ、隠すことなく全ての技術を教えられています。

職人として一人前になるには長い年月がかかりますが、藍田さんの元で修行されている方は、上達のスピードが速く、素晴らしい作品を作り上げます。2016年の伝統工芸展では、後継者の藍田愛郎さんと麻薙詩乃さんが入選されていました。

藍田さんと話していると、お弟子さんの話にもなるのですが、一番笑顔になるのは、お弟子さんの事を話している時でした。


  藍田正雄作品についてのご相談・ご質問は045-731-6108へお電話、お問い合わせフォームよりお願いします。

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