本日は定休日、いそいそと木曜大工に励みたいと思います。
来週の金曜日からは、加納知之先生の手描き友禅展が始まります。
様々なタッチの作品が魅力的ですが、一番の魅力は『お誂え』ができる事。
自分の好きな色や柄で、自分だけの着物や帯を制作できます。

この『お誂え』という言葉、良く耳にすると思いますが、どんな工程で進んでいくのか皆様にご紹介したいと思います。

今回は、こちらのハンカチの柄を帯にしたいとのご相談。


以前にうさぎの帯を誂えたブログ記事を書いたのですが、そちらをご覧頂いてのお問い合わせでした。
ご自分でも探されていたのですが、既に染められているものでは、同じものが無かったとのこと。

和装の模様で言うと、『立涌』に似ているのですが、この様な配色や柄は和装では見かけないですね。

今回は見本として、生地をお預かりしました。

これをこのまま染め屋さんに持っていって。。。となるとかなり楽なのですが、そうはいきません。

こちらの柄を、『和装として街並み、お客様、着物に馴染む様に変換する』必要があります。

たいそうな事を書きましたが、身に纏って違和感が無く、本人はもちろん、お持ちの着物にもあう様にするという事です。

もちろん染め屋さんと相談しながらになるのですが、当店から『ここをこんな風にして』…と提案しては、意見をもらい、徐々に煮詰めていきます.

上の写真は、最初のほうのラフスケッチ。ここから柄の大きさや間隔を調整していきます。

今回の柄では①柄の大きさ②どの色が中心に来るか③前の部分はどうするか の3つで悩みました。

頭の中だけで考えてもいけないので、下絵を描いてもらったり、自分達で色付けしたりして、出来上がりをイメージしながら進めていきます。

かなりアナログですが、鉛筆で色を塗ってみたり、イラストレーターを使って、頭の中のイメージを具体化していきます。

結局、見本の生地より縞の間隔を狭くし、お太鼓の中心とたれ先には緑色がくる様にしました。


前の部分は悩みましたが、生地の模様から一部をとることに。

こちらは、お客様帯を締めて頂いて、柄の位地を微調整しているところです。

柄と同時に生地選びも進めていきます。
今回は、単衣時期も締められるようにとのご希望があり、少し薄めの生地を選びました。
お誂えなので、生地もお好きなものをお選びいただけます。

図案が出来上がればお客様に了承をもらい、制作にかかります。

制作にとりかかれば、当店としては出来上がりを待つだけ。

品物が届いて開ける瞬間は、かなり緊張します。

できあがりがこちら。

お客様からも合格を頂き、現在お仕立てに回っています。

この様に何かヒントになるものがあれば、そこからイメージを膨らませていく事ができます。

今回の様に見本の生地でも構いませんし、写真や画像、口頭でも構いません。

『最初から完璧にイメージしてないといけない』と思われている方が多いのですが、もっと気軽にご相談頂ければと思います。

27(土)28(日)は加納先生が来店されますので、直接お話を聞いて頂けます。その場で簡単な下絵も書いてもらえますので、お気軽にお越し下さい。

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